【結局、公務員と民間企業ってどっち気楽?】両方を経験した私が結論をお伝えします
社会人は厳しいって言うけど大変な思いをしたくないなあ…と思っている学生の方も多いのではないでしょうか。
今後長く続ける仕事なので、なるべく気楽な方で働きたいですよね。その気持ちはすごく分かります。
ただ、両方経験した私の個人的な感想から伝えると、両方とも気楽なところが違うってだけで、結局、大変な時は大変です。
なので、ストレスゼロで働くことは、残念ながら難しいでしょう。ただし、「気楽かどうか?」という点で考えた時、
でも、どのような人が公務員と民間企業それぞれ比較的気楽に働けるかは、両方経験してみると、ある程度、分かります。
なので、本記事ではそれをお伝えしようと思うので、就職先に迷っている人、転職を考えている人は、是非、参考にしてみてください!
公務員と民間企業は全然違う働き方なので、向いていない方を選んでしまうと、とことん大変な思いをしてしまいますよ。
ちなみに私は公務員から民間企業の経理に転職したので、その理由などにも興味があれば、下の記事を参考にしてみてくださいね!
民間企業に行くときついかもしれない人(公務員の方が気楽に働ける人)
次のような人は、民間企業に行くときついかもしれないです。
- 自分で決めて動くのが苦手な人
- 競争が苦手な人
- 受け身な人
自分で決めて動くのが苦手な人
民間企業と公務員を比べて私が強く違いを感じるのは、公務員時代は何をするにしても上司に確認が必要だけど、民間企業の場合は、大きな意思決定事項でもない限りは、自分で判断して行動する必要があるという点です。
公務員の場合、基本的に多くの意思決定権が課長以上にあります。
もちろん、民間企業も重要な判断はある程度の役職を持った人の承認が必要ですが、公務員ほどバチバチに承認が必要といった感じではありません。
責任の所在が上司に行きやすいという意味では、部下は気楽です。なので、自分で決めて動くのが苦手な人は、公務員の方が気持ち的には楽だと思います。
「それなら課長になると大変じゃないの?」と思った人もいると思いますが、課長になる頃には、それくらいの判断能力は養われて、仕事にもかなり慣れているので、あまり気にならないと思います。
競争が苦手な人
競争が苦手な人も民間企業に行くと、やはり結構きついと思います。
例えば営業職なんかは、個人の売上がはっきり数字に出るため、必ず競争に巻き込まれますし、営業以外の仕事であっても、仮に同期でも役職に差があるなんてことはザラなので、民間企業はどうしても社員同士の競争の傾向が強いと思います。
一方で、公務員は基本的に年功序列で給与も増えますし、仕事ができないからといって、同期と役職に大きな差がつくなんてことも、あまりありません。
もちろん公務員であっても、部長くらいまで出世するためにはそれなりに優秀さが求められますが、部長までいくのはほんの一握りなので、部長にならなくても自分が特段目立って能力が無いなんていう風には感じないでしょう。
受け身な人
受け身な人も、民間企業に行くと公務員によりも大変だと思います。
民間企業は公務員よりも「仕事を自分から積極的にする姿勢」が求められます。
公務員の場合は、給料がある程度法律で決まっているため、言われたことを無難にしていれば、給料面で困ることはありません。
しかし、民間企業の場合は、社員によって給料を公務員よりも柔軟に決められるので、当然、積極的に仕事をする社員の給料が上がっていきます。
逆に言えば、自分からどんどん仕事をして、その分評価されて給料を上げていきたい人にとっては公務員はあわないと思います。
公務員に行くときついかもしれない人(民間企業の方が気楽に働ける人)
一方で、公務員に行くときついかもしれない人は次の通りです。
- 批判されるのが嫌な人
- 指揮命令系統が嫌いな人
- 真面目すぎる、責任感が強すぎる人
批判されるのが嫌な人
批判されるのが嫌な人は公務員になるとまず後悔すると思います。
というのも、公務員の仕事はとても規模が大きく、非常に多くの人を相手にする必要があるからです。相手にする人が多ければ多いほど、全ての人の意見を聞き入れるわけにはいきません。切り捨てないといけない意見もあるわけです。
しかし、当然、切り捨てられる人や団体は、強く当たってきます。それでも、ひたすら丁寧に説明を行い、納得してもらうまで向きわないとならない場面が本当に多いです。
クレームもその一種で、自分は何も悪くなくても、税金で給料をもらっている以上は、クレーマーにも寄り添わなければなりません。批判されてもです。
民間企業であれば、そもそも人とのかかわりが少ない仕事も選べますが、公務員の場合は、基本的に多くの人とのかかわりが発生します。
指揮命令系統が嫌いな人
指揮命令系統が嫌いな人も公務員として働くと、民間企業以上にきついと思います。つまり、上司の命令は基本的には絶対に従わないといけないということです。
というのも、公務員の上席の幹部などは、議員からの要望は基本的に聞き入れる必要があります。少々、理不尽な要望であっても、県民の代表である議員の言うことには、税金で給料をもらっている以上、逆らえません。
そうなれば、当然、部下も幹部の命令は従う必要があるという構図になります。少々理不尽なことでもです。もし、命令に逆らえば、変わりに誰かが必要な対応をするだけですが、それだと職場にいずらくなりますよね、
民間企業でも大企業は指揮命令系統がはっきりしていますが、公務員と違い利益を追求する組織なので、公務員の理不尽さ程ではないというのが、私の実感です。
真面目すぎる・責任感が強すぎる人
真面目で責任感が強いの、組織で働く上で非常に大切な要素ですが、その傾向が強すぎる人は、公務員として働くと、過度のストレスがたまると思います。
自分で言うのもあれですが、私はまさにこれでした。
公務員の仕事は規模が大きく、時には一般市民の生活や命を左右する仕事もあります。なので、その分、失敗した時の周囲の風当りがきついときも結構あります。上司もピリピリしているので、「しっかりしないと!」と真面目な人なら感じてしまうでしょう。
そうはいっても若い間は、失敗もするし、周囲の期待どおりに仕事ができる人の方が少ないです。だから、失敗をしないことに労力をかけると膨大なストレスがかかります。
私はいつも、失敗をしないことに意識をかけすぎて疲れ果てていました。また、自分だけの失敗じゃない時も、自分ばかりを責めてしまっていたので、なかなか仕事に対して自信もつきませんでした。
公務員と民間企業で大きく違う点
公務員に行くか民間企業に行くかでこれだけの差があるのは、当然、働き方に大きな違いがあるからです。
「働き方が違う」と言われても、イメージできないと思うので、最初に、私が大きく違うと感じている点を説明しますね。
私が大きく違うと思っているところは次のとおりです。
- 外部に対するスタンス
- 担当業務の振り方
- 個人の裁量の大きさ
- 仕事の規模の大きさ
外部に対するスタンス
公務員と民間企業では外部に対するスタンスが全く違います。
公務員は外部の誰かとやり取りする時は、とにかく寄り添い平等に対応することが求められます。
例えば、市民から対応できない要望が来ても、話は聞く必要があります。これは、行政を運営している資金は市民の税金であることを踏まえると当然で、公務員は公の奉仕者として市民に寄り添う必要があります。
しかし、だからといって「なかなか納得してくれないから特別に対応する」なんてこともしてはいけません。これは平等性に欠けるからです。
特別対応をしてしまうと、後に同じような要望がきたときに、「前の担当者は対応してくれた」と言われ、今後の担当者の仕事を増やしてしまうことにもつながります。
でも公務員の仕事ってふたを開けてみれば、結構、対応できないことの方が多かったりします。だから、「税金をもらっているのに仕事しない」なんてことも良く言われてしまいます。
民間企業だったら、こんな風に言われることはあまりないです。
担当業務の振り方
担当業務の振り方も全く違います。
公務員の場合は、基本的に「分野」で担当業務を振り分ける部署が多いです。「感染症に関わる仕事はAさん」みたいな感じです。
一方、民間企業の場合は、「得意先」や「やること」で担当業務を振り分けます。「○○商事担当はBさん」、「請求書発行担当はCさん」みたいな感じです。
ここで、私が特に伝えたいのは、「分野」で担当業務を振り分ける公務員は、一人あたりの業務量は民間企業よりも多い傾向があるということです。
一方で民間企業の仕事は、ミスれないモノや、会社の業績に影響する側面が強いため、責任が
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