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【私は公務員から企業経理に転職しました】公務員からの転職で不安を感じる必要はありません!
今とは全く違う仕事をもう一度ゼロからやっていけるのか….
公務員から民間企業への転職に対して反対する人って結構いますよね。
以下は私が転職を考えているときに、インターネットに上がっていた声や周りから言われたものです。
- 公務員と民間企業の働き方は全然違う
- 公務員をやめるなんてもったいない
- 公務員の経験なんて民間企業では役に立たない
- 今よりも大変になる
このような意見のせいで、私自身、長い間転職をためらっていました。でも、公務員の働き方に納得していないなら、転職しない方が後悔すると思い、転職活動に踏み切りました。
結果的には、転職して本当に良かったと思っています。結局、何が大変なのかは人によって違うし、実際のところ、公務員の経験は民間企業でも十分に役に立ちます。
本記事では、公務員から民間企業への転職に不安を感じてしまう代表的な理由や実態について解説しようと思います。是非、転職を考えている人は参考にしてください。
目次
公務員から民間企業への転職に不安を感じる理由と実際のところ
私も公務員からの転職は怖くてなかなか決断できませんでした。不安に感じる理由と実際はどうなかのかについて説明しますね。
公務員の経験が活かせなさそうで不安
民間企業へ転職する際、公務員の実務経験が活かせないとよく言われますよね。
確かに、公務員の実務経験だけでは即戦力として働くことは難しいでしょう。しかし、経験が役に立たないというわけではありません。
例えば...
- ビジネスの基礎スキル(メール、資料、コミュニケーション)
- 法令解釈(法律の運用実務をしていた人)
- IT・情報セキュリティまわり(情報関連部署で実務をしていた人)
- 対人折衝能力(クレーム対応や取引先との調整をしていた人)
他にもいろいろあると思いますが、私の経験上、特に文章を作成したり法令解釈は公務員の方がプロだと思います。あくまで自己評価ですが、私の場合、転職直後でも周りの従業員以上にできていたと思っています。
そもそも公務員から民間企業に転職する人は、周りを見回してもほとんどいないと思います。それだけで、非常にレアな人材なので、転職に成功したら自信を持ってほしいと思います。
最近実感がわいてきたのですが、公務員から転職すると、公務員を経験したからこそ他の人にはない視点で仕事ができるようになります。結構、公務員時代に当たり前だったことが、民間企業にとってはとても斬新な考え方だったりするようです。
安定した収入が得られなくなりそうで不安
安定した収入は公務員の特権ですよね。なので、民間企業に転職することでその収入が得られなくなってしまうのではないか不安な人もいるでしょう。
これについては、転職先の企業の規模や、業種によって大きく変わるため、転職先選びが重要になってくるでしょう。
この不安を抱えている人は、なるべく規模の大きい企業か、安定性の高い業界へ転職することが重要です。
ちなみに...
安定性の高い業界とは、長期的な成長が期待される業界で、代表的なものに、ヘルスケア、製薬、食品産業、エネルギー、情報技術などがあります。
ゼロからの覚え直しでついていけるか不安
公務員から民間企業への転職は基本的には必ず未経験転職になるため、ゼロからのスタートになります。
もちろん、社会人未経験だった新卒時ほどではないにしても、何も分からないところからスタートするため、やはりついていけるか不安になる人は多いでしょう。
結論、転職直後は天才でもない限り、間違いなくついていけないと思います。なので、それを当たり前のこととして受け入れ、きちんと教育体制が整っている転職先を探すことが重要になります。
そのためには、転職活動時の面接などで、次のような質問をしてみることが重要です。
- 同じように公務員から転職してきた人はいるか
- 公務員からではなくても、業種未経験で転職してきた人はいるのか
- これまで未経験転職者はどのようにして仕事を覚えるのか
- 日常業務で仕事を教えてくれる人はいるのか
- 研修はあるか
基本的には、採用する側が「未経験転職の場合、即戦力にはならない」と認識しているはずなので、教育体制は整えてくれるはずです。
公務員を辞めることに対して、周りが反対してくるから後悔しそう
私もこれが、なかなか転職に踏み切れなかった大きな理由でした。両親はどっちも民間企業で働いていたので、民間企業の大変さをやたらと聞かされました。
でも、考えてみると、公務員と民間企業の両方を経験していない人が言うことは説得力に欠けるし、やっぱり働き方が違うので、自分にとってどちらが大変かなんて実際に働いてみるまで分かりません。
なので、気にしても仕方ないし、自分が転職したいと思ったら、若い間に転職してしまった方が良いです。仮にそれで後悔したとしても、実際に転職しないことには、転職したいという気持ちは消えませんからね。
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私の場合、県庁から経理への転職なので、それを前提にしてお話します。
外部とやりとりする際のスタンスを変える必要がある
公務員と民間企業はそもそも社会における立ち位置が違います。
公務員は外部の誰かとやり取りする時は、誰に対しても平等に対応することが求められますよね。なので、基本的には組織の中で基準設けて、相手先の要望を受け入れるor受け入れないを決めます。
それに対して、民間企業は、相手が「得意先なのかどうか」、「関連会社かどうか」など、自分たちの会社にとってどういう立場なのかによって、対応の仕方を変える必要があります。
例えば...
契約書の内容調整は、相手先と自社で利害が対立する最たる例かと思いますが、契約の相手先が得意先なのか仕入先なのかで相手先への対応の仕方は変わります。得意先の場合は、仮に契約内容が自社にとって多少理不尽であっても妥協の余地はありますが、仕入先の場合は基本、はっきりと拒否するみたいな感じです。
私の場合、公務員を経験してしまっているがゆえに、県民や議員対応と同じように可能な限り理不尽な要求でも聞き入れようとしてしまうことがありますが、企業は自分たちの利益を優先しないといけないので、むしろそのような状況では、妥協の余地があろうが基本的には拒否する必要があるのです。
公務員の間は、誰に対しても同じように下手に出ていれば問題なかったので、この点は民間企業の方が難しく、私にとっては悩ましいです。
属人的になってしまっている仕事が多い
まあ、これについては、おそらく職種が経理だからというのが大きいような気がします。
属人的な仕事とは、「一般化されておらず、個人の能力に強く依存してしまっている仕事」という意味です。
公務員は部署異動が多いため、基本的に初めての人でも仕事ができるような体制がある程度整っています。多少賛否両論あると思いますが、民間企業に転職した今、公務員はしっかり後任の担当者に任せられるような仕組みは整っていたと思います。
一方で、経理の仕事は個人の独特の方法でやっている業務も結構あり、そのやり方が自分に合わなかったら、自分なりのやり方を見つける必要があります。
自分で考えて動く必要がある場面が多い
民間企業は公務員よりも考えて動く必要がある場面が多いです。これは、確かに転職前にも言われていました。
私の県庁時代は、過去のやりとりの記録がおおよそすべて「簿冊」という書類の中に残っていたため、イレギュラーなこと以外は簿冊を見れば何となく実務の仕方や対応方法を調べることができます。
しかし、民間企業の場合、いわゆる「前例踏襲」よりも「その時にベストな選択」や「スピード」が求められます。なので、基本的な知識を勉強したり、もちろん過去どのような実務をしていたかを参考にして、自分で判断して素早く対応していく能力が求められます。
とはいうものの、転職直後はやはり「自分で動く」というのは難しかったため、最初はとりあえず「分からないことは聞く」を繰り返すことによって、結果的に判断能力がつき、自分で徐々に動けるようになるので、この点はあまり心配しなくても良いと思います。
公務員から民間企業に転職して良かったこと
次は転職して良かったことを紹介します。
こちらも私の場合をお伝えします。あらゆるケースで当てはまるわけではないため、経験談のつもりで参考にしていただければと思います。
労働条件が改善した(給料が上がり、残業が減った)
公務員の給料は安定はしていますが、若い間は民間企業の平均よりも少ないと言われているため、転職直後の年収が上がるケースは結構あります。
私は社会人4年目で転職しましたが、(少しですが)年収を上げることができました(もちろん、その時の経済情勢や、転職する企業の規模によっても大きく変わってくると思います)。
未経験転職で年収が上がるとは思っていなかったので、個人的にはかなり嬉しかったです。
また、私の場合は業務量が公務員時代の方が多く、残業が常態化してしまっていました。一方、転職先での経理の仕事はスケジュール管理がしやすく、イレギュラーな業務も公務員時代に比べて少ないので、決算期などの繁忙期以外は定時で帰れるようになりました。
キャリアが明確になって、将来の自分をイメージできるようになった
県庁の仕事は分野が広い上部署異動も頻繁にあったので、将来自分がどんな分野を扱っているのか全く見当もつきませんでしたが、経理への転職を通して、自分の目指すキャリアが明確になり、将来の自分をイメージできるようになりました。
県庁の業務分野
- 観光(旅行支援、広報、首都圏へのPR など)
- 環境(絶滅危惧種、自然公園、水道、環境アセスメント、鳥インフル など)
- 災害対応(地震、消防、北朝鮮ミサイル など)
- 健康福祉(感染症対策、障がい者自立支援、地域医療、麻薬取締)
- 土木(河川、都市計画、道路 など)
- 商工(経営支援、就職支援、産業保護 など)
- 農林(農業、林業、水産業 など)
- 総務(人事、財政、法務、人権 など)
- その他(スポーツ振興、男女共同参画、教育、企画 など)
これらの幅広い分野をランダムで転々とする未来を想像したとき、自分が将来どの部署で何の分野扱っているのか分からず不安になりませんか?
私はとても不安で仕方がありませんでした。だって、責任者クラスになって、一から未知のことを学ぶ必要に迫られるかもしれないんですよ。
職種を経理職に絞ったことで、自分のこれから進むキャリアをある程度明確にし、今から何をしておくべきか、何を勉強すればいいのかの道標を作ることができました。これは私にとって本当に良かった点でした。
自分に自信を持てるようになった
転職を通して自分に自信を持てるようになりました。
公務員の時は、どれだけ頑張っても自分になかなか自信を持てませんでした。公務員の仕事はとても社会に必要不可欠な価値のある仕事だとは思いますが、やはり私の中では「市場価値のある自分」を探していたのかと思います。
経理の仕事は非常に専門性が高く、決して誰もが簡単にできる仕事ではないことを実感しているため、自分の市場価値を仕事をすればするほど高くできているという実感があります。
【実際に転職してみて】転職を成功させるために大事なポイント
ここでいう「成功」とは転職を実現させるだけではなく、転職をきっかけに、自身のキャリアのより良い転換点にするという意味です。以下、私の経験から大事だと思う3つを紹介します。
- 転職を考えているなら転職活動だけでもすぐにとりかかる
- 必ず転職のプロに相談相手になってもらう
- どの業界又は職種でキャリアを積みたいのかを明確にする
転職を考えているなら転職活動だけでもすぐにとりかかる
公務員からの転職に限りませんが、転職をするには若い方が有利です。
特に公務員から民間企業への転職は必ず未経験転職になってしまうため、尚更、とりかかりは早い方が良いです。なので、少しでも転職を考えているなら、タイミングを逃さないように転職活動だけでもやっておくことが重要です。
そもそも、実際に転職をするかどうかといった非常に大きな決断を、転職活動をする前から決めてしまうことは難しいですよね?
- 転職活動をしてみて、
- いろんな会社があることを知り、
- 自分の興味がある会社を見つけて、
- 転職したいと思う気持ちが高くなり、
- 転職が決断できるようになる。
といった順序を踏んで、転職をする人が多いと思います。転職を考えたら「とりあえず転職活動だけしてみる」という感覚で第1歩を踏み出してみてください。
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必ず転職のプロに相談相手になってもらう
転職活動をする際には、誰かに相談をする人が大半かと思いますが、相談相手は、実際に転職経験のある人や、その道のプロである人材会社のキャリアアドバイザーになってもらった方が安全です。
「安全」と表現したのは、転職経験のない「両親」や「友人」に相談してしまうと、転職に対するイメージなど、相談相手の主観によって客観的かつベストな決断ができなくなる可能性が高いからです。
例えば...
私の場合、公務員から民間企業への転職する前、最初は両親にも相談相手になってもらっていました。両親の公務員に対するイメージからか、「民間企業の方が大変」とか「公務員をやめるのはもったいない」というふうに何度も言われました。でも、転職した結果、やっぱり自分にとっては公務員よりも民間企業の方があっていると心の底から感じています。
もちろん、両親や友人等、転職のプロ以外の人の意見を聞いてはいけないと言っているわけではありませんが、彼らはあなたを良く知っているがゆえに「転職すべきorすべきでない」といった基準や「転職してほしくない」という感情を基にアドバイスをしてしまいます。
一方で、転職エージェントはそのような感情のバイアスをかけずに、より客観的な視点から、転職したいという人の意思を尊重して、全力で転職を成功させるためのサポートを無料で提供してくれます。
結局のところ、「転職すべきかどうか」ではなく、自分が「転職をしたいかどうか」で最後は決めることになります。どれだけ周りが反対しても、転職をしたいと思いながら今の仕事を続けることは難しいですからね。
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私も転職エージェントを使って転職活動をして、今の仕事へ転職しました。その時にどのように活用したのかを下記でまとめていますので、是非、参考にしてください。
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私は元県庁職員で今は民間企業で働いています。 公務員からの転職は、おそらく民間企業からの転職以上にためらう人が多いのではないでしょうか? 私の場合、実際に転職する…
どの業界又は職種でキャリアを積みたいのかをある程度明確にする
公務員から転職する際は、自分がどのような業界や職種でキャリアを積みたいのかを明確にすることがポイントです。
私の場合はとりあえず企業の経理を経験してみて、経理のエキスパートになるか、経理の実務経験を活かして税理士や会計コンサルになるかといったものを漠然と考えています。
今後のキャリアを明確にした方がいいのか?
- 将来、自分がしている仕事を明確にできれば、そこに向かって必要なスキルや経験を積むための計画を立てやすくなるから
- 将来の目標を立てやすいので、モチベーションを維持しやすくなるから
- キャリアを明確にすることで、そのキャリア人材として効率的に成長してくことができるから
仕事を長く続けるためには、「目標に向かって成長しているという実感」が本当に大事です。自分が進むキャリアを明確にすることができれば、道を大きく外さずに効率的に成長していくことができます。結果的に年収のアップも早くなります。
【転職をためらっている方へ】転職しないことにもリスクが伴うことを知ろう
公務員から民間企業への転職は、公務員の安定性を手放すことになるなどデメリットも多くあるので、なかなか踏み切れないという人は多いでしょう。「転職がそもそもできるのか」、「転職できた後でもついていけるのか」といった不安もあると思います。
しかし、今よりも理想の働き方に近づける可能性があるにもかかわらず、その選択肢を最初から捨ててしまうのは本当にもったいないです。
新卒で公務員になった人は、数ある仕事の中で、最初に選んだ公務員という仕事で本当に良かったと自信を持って言えますか?
一度、社会人をしてみると、まだ学生の頃にはなかった視点や仕事に対する基準が出来上がっていると思います。それらの視点や基準をもとに、再度、自分の理想の働き方やキャリアを考え直して方向転換することには大きな価値があります。
もちろん今の仕事をずっと続けるという選択がダメというわけではありません。しかし、可能な限り多くの仕事を経験したからこそ、初めて、自分にあった仕事にたどり着くという考え方もできるはずです。
だから、少しでも転職の意思があるのであれば、積極的に転職活動をして、自分が理想とする働き方を見つけていってください。
ご意見をお聞かせください