公務員から民間企業の経理へ転職する流れとポイントを解説

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公務員の仕事って結構ハードですよね。特に20代の若い間は給料が仕事量に見合ってないと感じている人が多いのではないでしょうか?

少しでも今の環境を変えてみたいなら、民間企業の経理を目指してみませんか?経理は公務員の経験を活かしやすい仕事の一つです。

私は地方公務員から民間企業の経理へと転職しました。経理は公務員の経験を活かしやすい仕事だと思いますよ。

本記事では、私の経験をもとに公務員から経理へ転職する方法を解説します。

目次

公務員から経理への転職は難しい?

公務員から経理への未経験転職はそもそも可能なの?

経理の求人広告をみると、応募条件に「実務経験〇年以上」の求人が多く、「本当に公務員から転職できるの?」と思ってしまいますよね。

結論から言うと、転職すること自体は可能です。経理は基本的にどの会社にとっても必要な仕事なので、求人は安定しています。希望する条件で転職することも決して難しくはないでしょう。

また、簿記の資格を持っていると転職先の選択肢が増えます。特に日商簿記2級以上を持っていれば、一気にライバルに差をつけることができます。

実務経験だけではなく、資格でカバーできるという意味では、経理はむしろ他職種よりも未経験者に優しい職種と言ってもいいかもしれません。

年収などの労働条件はやっぱり悪くなる?

未経験転職の場合、現職よりも年収やそれ以外の労働条件が悪くなってしまうのではないか気になる人も多いでしょう。答えは、ケースバイケースですが、20代の公務員が転職するのであれば、年収に限って言えば転職によって年収を上げることもそこまで難しくありません。

公務員の給料は世間でなぜかもてはやされていますが、若い間の給料って本当に少ないですからね。私は未経験転職でしたが、20万円ほど上がりました。

もちろん、30代の転職でも年収アップの可能性はありますが、30代前半の公務員の給料が未経験転職で年収アップができるかできないかの分かれ目になる水準だと思います。

年収以外にも、福利厚生制度や残業時間、年間労働日数、転勤の有無等様々なものがありますが、これもやはり転職する企業によると思います(今回は経理を前提にしていますが、職種によっても変わってきます)。

公務員から経理への未経験転職で労働条件を良くするためにはいくつかポイントがあります。

公務員から民間企業への転職で労働条件を良くするためのポイント
  • 若い間に転職する
  • 規模の大きい企業を選ぶ
  • 地方ではなく都会から企業を選ぶ
  • 子会社を狙ってみる

経理は、バッグオフィス部門で直接利益を上げる部門ではないため、中小企業やベンチャー企業ではそもそも「経理部」がない会社も多くあります。経理は必要な仕事でありながら、あまり重要視していない企業もあるでしょう。

しかし、そういう会社に転職してしまうと、当然待遇は悪くなってしまいます。なので可能な限り規模の大きい企業から探すのがベストです。

ただし、未経験で大手と呼ばれる企業の経理職に転職するはかなり難しいです。そこで、親会社の福利厚生制度に準じて制度設計をしている子会社が個人的には穴場だと思っています。

もちろん、年収等の労働条件の理想が高すぎると、転職のハードルは高くなるため、妥協することも必要でしょう。

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なるべく労働条件の良い会社へ転職したい場合は、大手企業の子会社がオススメですので検討してみてください。

公務員から経理へ転職する方法

公務員からの転職でも、基本的に流れは民間企業からの転職と同じです。ただし、前職が公務員だからこそ、応募先の企業にアピールするポイントがあるので、その点もふまえて紹介します。

転職活動の流れはザックリ下記の通りです。

公務員から経理へ転職する流れ
  1. 転職エージェントに登録して最初の面談を受ける
  2. 求人広告を調べる
  3. 必要に応じて簿記の勉強をする
  4. 職務経歴書を書く
  5. 興味を持った企業に応募する
  6. 面接を受ける
  7. 内定・退職交渉

①転職エージェントに登録して最初の面談を受ける

一番最初に転職エージェントに登録してください(企業から報酬が支払われる仕組みなので、転職者側は無料で使えます)。

転職エージェントを使う目的とは?
専門的なアドバイスとサポートを受けるため

転職エージェントは、転職ノウハウなど豊富な知識を持っています。未経験者が経理職に転職するための適切なアプローチや必要な資格、スキルなどについて具体的なアドバイスを受けることができます。

転職活動の効率的に進めるため

転職エージェントを利用することで、求人情報の収集や応募書類の作成、企業との調整などの手間を省くことができます。特に現在の仕事を続けながら転職活動を行う場合、時間と労力を大幅に節約できます。

より良い労働条件での採用を交渉してもらうため

未経験者の場合、給料や勤務条件についての交渉が難しいことが多いです。エージェントは、代わって適切な条件交渉を行ってくれるため、納得のいく条件で転職を実現しやすくなります。

転職エージェントに登録したら、転職者一人一人にキャリアアドバイザーがついてくれます。登録後、キャリアアドバイザーから面談の日程調整があるので、日程調整の後、面談を行います。面談時、転職の希望条件等を伝えておけば、条件に合う企業の求人情報を後日送ってくれます。

経理への転職を希望する場合、必ずその旨伝えておきましょう。以下オススメの転職エージェントを紹介しておきます。

②求人広告を調べる

転職エージェントのキャリアアドバイザーに紹介された求人情報を調べます。この段階で、経理は実務経験や簿記の資格を求めている会社が多いことが分かると思います。

経理の求人は基本的ににいつでも安定してありますが、数はそこまで多くないため、地方で探すと選択肢が少なく感じると思います。なので、できれば東京や大阪といった都市部で探した方が良いでしょう。

地方でも求人はあるのですが、数が少ない上に、年収などの条件が都市部に比べてどうしても劣ってしまうため、個人的には引っ越してでも都市部で探した方が良いと思います。

③必要に応じて簿記の勉強をする

簿記は必ず勉強してください。簿記の資格を取得していることを応募対象としている会社も多いです。

簿記は実際に経理として働いていく上でも必要です。簿記の知識がないと、「なぜこの処理をする必要があるの?」と何も分からないまま実務をやるハメになります。

入社した後に苦労しないためにも、必ず簿記は勉強しましょう。できれば日商簿記3級の資格は取得しておきたいところです。

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日商簿記3級の勉強方法については下記に詳しく書いてありますので、参考にしてみてください。

欲を言えば日商簿記2級があれば、転職先の選択肢がかなり増えるので、余裕があれば目指してみてください。

④職務経歴書を書く

基本的に、一次選考は書類選考のため、職務経歴書を提出する必要があります。

公務員からの転職の場合、経理に転職する上で有利な職務経歴はなかなか書けないと思います。

だからと言って、職務経歴を偽るとミスマッチングがおこり、自分も会社側も良いことがないので、職務経歴書は、今までの仕事内容を素直に書くようにしてください。

公務員の経験は経理で働く上で即戦力にはなりませんが、活かせるものは多いです。私の場合、公務員時代は関係各所の調整業務や法律運用業務は、とても役に立っているという実感があります。

また、経理は会社のお金を管理したり、専門知識を勉強することも必要な仕事なので、「真面目」で「勤勉」な人は企業側も好みます。少なくとも公務員の場合この2つは兼ね備えていると思うので、自己PR欄があれば、積極的にこの点をアピールできる内容を書きましょう。

⑤興味を持った企業に応募する

求人広告で興味を持った会社に応募します。転職の場合、基本的には5分の1くらいの通過率なので、少しでも興味があれば積極的に応募しましょう。

転職エージェントに登録しておけば、あらかじめ職務経歴書を登録しておいて、興味のある企業の広告から「応募する」のボタンを押すだけです。

後でやっぱり違うなと思えば、キャリアアドバイザーを通して内定を辞退することもできるので、あまり気にせず積極的に応募しましょう。

⑥面接を受ける

書類選考を通過したら、どこの会社も基本的には2~3回の面接試験があります。

面接の日程調整も、転職エージェントに登録していれば直接会社とやりとりすることなく行うことができます。

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公務員から経理への転職の際の面接については、下記のページにまとめましたので、参考にしてください。

最近はありがたいことに、1回目の面接は、ほとんどリモート面接で行ってくれるため、以前に比べて、かなり転職活動のハードルが下がっていると思います。

⑦内定・退職交渉

最終の面接試験に合格すると、会社から内定通知書をもらいます。

内定通知書に書いてあることが、実際の求人広告の内容と一致しているかなどを確認して、内定承諾をするか辞退するかを決めます。

内定承諾の期限は短い場合が多く、他の会社と迷っている場合など返事が難しい場合があると思います。そんな時も、転職エージェントに登録しておけば、キャリアアドバイザーが期限を延ばしてくれるように交渉したりもしてくれます。

内定承諾を決めたら、最後に今の会社の退職交渉をします。正社員の場合、法的には退職の時期はいつでもいいですが、就業規則等で何日前かを定められている場合がほとんどだと思うので、なるべく円満退職ができるように、しっかり交渉しましょう。

今は退職代行サービスを利用する人も多くなっていますが、公務員を退職する場合は、法律の規定が民間企業と違うため、代行が難しいという実情があります。

公務員から経理へ転職するために重要なポイント

公務員から経理への転職活動を通じて重要だと気づいたポイントがいくつかあるので紹介します。

  • 選考では公務員の勤勉さや真面目さをアピールする
  • 簿記3級は必ず勉強だけでもしておく
  • 応募条件に「実務経験必須」と書いてあっても応募する

選考では公務員の勤勉さや真面目さをアピールする

公務員の武器は「真面目さ」と「勤勉さ」です。必ずこの点をアピールしてください。

実際、経理は会社の資産を扱うので、きっちりした人が配属されます。一方で、公務員も税金を使って仕事をしているので、「公務員は真面目で責任感が強い」という認識の会社が多いです。

また、経理は簿記や法律の理解など、日々の勉強が必要な仕事ですが、公務員試験をパスしている公務員は、それだけで勉強能力は十分と評価してくれる傾向が強いです。

職務経歴書や面接では、「真面目さ」と「勤勉さ」を何かしらのエピソードを交えてアピールすることがポイントになるでしょう。

簿記3級は必ず勉強だけでもしておく

日商簿記3級は必ず勉強し、できれば試験に合格しておきましょう。3級であれば、独学でも取得することは難しくないと思います。

未経験転職の場合、ほとんどの職種では武器になるのは「若さ」しかありませんが、経理の場合「資格」で戦うことができるのです。その点では、未経験者でも他のライバルと戦いやすい職種です。

応募条件に「実務経験必須」と書いてあっても応募する

公務員から民間企業の経理へ初めて転職する場合は未経験転職になりますよね。なので、求人広告の応募条件に「実務経験必須」と書かれていれば、応募しても選考に通過しないと思ってしまいますよね。

実は、未経験者が「実務経験必須」の求人に応募して選考を通過することは普通にあります。

未経験者を一から育成する場合、時間やコストがかかるため、実務経験者を採用することが理想です。でも、「即戦力にならないからダメ」としてしまうと、他に貴重な能力を持っていた場合に、価値のある人材を手放してしまいます。

実は、私も実務経験必須の求人に応募して、今の会社から内定をもらいました。

ただし、未経験者が「実務経験必須」の求人に応募する場合、求人広告に記載されている年収よりも下がることを条件に採用を決める場合もあるため、実務経験必須の求人に応募する場合もその点も念頭に入れておきましょう。

【最後に】経理で自分が理想とする働き方を手に入れよう!

公務員は安定してるイメージが強い仕事ですが、経験者の視点からすると、公務員は「公の奉仕者」である以上、柔軟な働き方が難しい仕事だと思います。

  • 災害時は家族よりも仕事を優先しないといけないこともある
  • 頑張りで給料は大幅に上がらない
  • 年齢を重ねるにつれ、転職も難しくなる

一方、経理は民間企業であればどの会社にも必要な仕事なので、実務経験さえ積んでしまえば、仮にその会社が自分のライフスタイルと合わない場合は、別の会社に転職することもできないことはありません。

もちろん、同じ会社に長く勤められるなら、それに越したことはありませんよ。

また、経理は割と繁忙期が決まっているので、スケジュールを調整しやすく、自分のペースで無理なく働きやすい職種だと思います。

より働きやすい仕事に転職したいと考えている公務員の皆さんは、是非、経理への転職を検討してみてくださいね。

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