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【元地方公務員です】経理職への転職面接で聞かれたことを紹介します
地方公務員から経理職への転職って実際どうなの?
地方公務員からの転職って、職務経歴書に書けることや面接でアピールできるネタが少なくて、「本当に転職できるの?」って思いますよね。ましてや経理なんて難しそうだし…。
私の転職時の経験からすると、地方公務員から経理へ転職はそこまで難しくはないし、転職した後も、長続きしやすい転職パターンなのかなと感じています。
本記事では、経理への未経験転職時の面接で一般的に良く聞かれる面接と、地方公務員からの転職だった私が実際に聞かれた質問について紹介します。
質問に対する回答のポイントもお伝えしますので、是非、参考にしてください。
目次
面接における大前提
企業の面接官の質問には、必ず「意図」があります。質問の答えを聞くことで、あらゆる角度から受験者をチェックしているのです。なので質問の意図を正確に理解することが、面接対策ではとても重要です。
ただし、それ以前にもっと重要なことがあります。それは「聞かれたことだけを答える」ということです。
聞かれていないことを答えたり、逆に返答の内容を気にして何も答えないということはNGです。
特に、経理は監査対応など、会計士に説明を行う場面もありますが、会計士へ聞かれていないことまで答えたりすると、逆に自分たちの首を絞める結果になることもあります。
面接の回答の内容よりも、まずはしっかり面接官の質問に対して「受け答えをする」ということを意識して面接にのぞんでください。
面接は印象も大事なので、身だしなみをしっかり整えて、受け答えの際にはなるべく笑顔を忘れないようにしましょう。
経理への未経験転職時の面接でよく聞かれること
経理への未経験転職時の面接において、一般的に良く聞かれるものは次の通りです。
- 自己紹介
- 今の仕事を辞めたい理由
- 志望理由
- 経理に対してどのようなイメージを持っているか
- どのような業務をしてみたいか
- 簿記の資格は持っているか
- 簿記の資格は独学で取得したのか(簿記の資格を持っている場合)
自己紹介
質問の意図
基本的なコミュニケーション能力に加え、経理の場合は「簡潔に説明する力」を面接官はチェックしています。
この質問は、どのような職種であっても一番最初に聞かれる内容だと思います。組織で働く上での基本的なコミュニケーション能力を面接官はチェックしてます。
経理の場合は、「簡潔に説明する力」も一つのチェックポイントになっていると思います。経理の仕事は他部門や経営者、会計士などへ説明をする機会が多いため、この力が重要になってきます。
自己紹介は内容よりも、分かりやすく面接官に伝えることが大事です。内容は次の項目を簡単に説明すれば良いでしょう。
- 名前
- 前職でどんな仕事をしていかたかを簡単に
- 前職の経験を活かしてどのように頑張りたいかを簡単に
長すぎる回答はNGです。あまり詳しく話さずに、簡潔に述べることが重要です。
志望理由
質問の意図
本当に経理がやりたいのかや、なぜこの会社の経理なのかという点もチェックされています。
経理は専門性が高く長期的に教育が必要で、時間と教育コストもかかるため、長く勤めてくれるかどうかを企業側は心配しています。
よって「経理のどのような点に魅力を感じているのか?」と「なぜこの会社なのか?」の2点を説明する必要があります。
経理の魅力の例としては、他部門をサポートしたり、経営者のために会社の業績を管理するようなところに魅力があるため、その辺をうまく絡めて、志望動機を考えると良いと思います。
簿記の資格を持っていると、簿記の知識を活かして仕事がしたいという方向性で考えても問題ないと思います。
「なぜこの会社なのか?」という点については、基本的にはその会社の事業内容をリサーチしてうまく説明する必要がありますが、難しい場合は、その会社が属する業界の魅力を説明する形でも良いと思います。
今の仕事を辞めたい理由
質問の意図
今の仕事を辞めたい理由が、転職先にもないかどうかを、企業側の視点から確認することです。
今の仕事を辞めたい理由で面接官を納得させるためには、「今の仕事を続ける限り自分の希望を叶えることができない」ということを、説得力を持って説明する必要があります。
私の場合、そもそも地方公務員には利益を計算するということが無い(公務員は利益を追求する組織ではない)ため、簿記の知識を活かすことができないということを伝えました。
人間関係が今の仕事を辞めたい理由になっている人もいると思いますが、人間関係は結局、入ってみて実際に働いてないと分からないという側面が強いです。
なので、質問の意図から考えると、面接官も自信を持って自分たちの企業に入って大丈夫だと判断できないため、あまり望ましくないでしょう。
経理に対してどのようなイメージを持っているか
質問の意図
経理の仕事の認識にギャップが無いかをチェックしています。
仕事のギャップが大きすぎて転職した後に後悔するパターンは結構あります。なので、採用する側も、間違った認識で転職してほしくないと思っています。
例えば、経理は一人で黙々としているイメージが強い人も多いと思いますが、実際はコミュニケーション能力が必要な場面が多いです。
ただし、外部とやりとりすることは、私個人の感覚からすると他の職種に比べて圧倒的に少ないと思います。あくまで同じ会社の他部署の人とのやりとりが多い印象です。
経理に関する本を読んだり、実際に経理の仕事をしている知り合いなどいれば、面接までに聞いておくのが良いでしょう。
どのような業務をしてみたいか
質問の意図
経理の仕事を正確に理解しているかや、本人の経理に対するやる気をチェックしています。
経理の仕事を一言で言えば、会社のお金や業績の管理です。
しかし、その仕事のプロセスは様々な段階があり、出納、固定資産管理、決算、税務、収支分析など様々です。
規模が小さい企業であれば、経理に関わるすべての業務を網羅的にやる傾向が強いですが、大企業は業務を細分化して、一部の業務を専門的にやる傾向が強いといえます。
いずれにせよ、自分がやりたい仕事をある程度明確にしておいて、その仕事の詳細を事前にリサーチしておくことが重要です。
経理はどの企業でも必要な仕事で、実務に関する本などは多く市販されているので、リサーチはそこまで大変ではないはずです。
簿記の資格は持っているか
質問の意図
簿記の知識がどこまであるかをチェックしています。
経理の仕事は、簿記の知識が必要です。簿記の資格がない場合はそもそもエントリーの対象外としている会社も珍しくありません。
基本的に未経験転職の場合、簿記の取得は必須だと考えておきましょう。3級であれば、仕事をしながらでの独学でも十分合格できます。
簿記の資格の取得がどうしても難しい場合は、せめて勉強していることをアピールしましょう。経理には勉強する力も必要になってくるので、十分アピールになります。
簿記の資格は独学で取得したのか(簿記の資格を持っている場合)
質問の意図
経理の仕事のモチベーションが続くかどうかをチェックしています。
経理はそもそも他の職種に比べると地味な仕事で、やりがいを感じられるかどうかは人によって大きく異なります。
仕事がつらくなったときにモチベーションを保って仕事を続けることができるかを、企業側はチェックしたいというわけです。
簿記の勉強が苦にならなかったということを面接官にアピールできれば良いので、独学でない場合も、簿記の勉強が楽しかったなど、プラスのイメージを伝えることが重要です。
地方公務員から企業の経理職へ転職した私が実際に受けた質問
次に実際に地方公務員から企業経理へ転職する際に、私が受けた質問を一部紹介します(先ほど紹介したものと被るものは割愛します)。
- どうして地方公務員を辞めたいと思ったのですか?
- あなたは周りからどのようにみられることが多いですか?
- 両親は経理に関係のある仕事をしていましたか?
- あなたは個人で仕事がしたいタイプですか?それともチームプレーが得意ですか?
- 嫌なお願いをしないといけないこともありますが、大丈夫ですか?
どうして地方公務員を辞めたいと思ったのですか?
私の回答
現職は部署異動が多く、身に着けた知識と経験をその後の業務で活かしていくのが難しいというのが最も大きな理由です。また、将来自分がどの部署で働いているかイメージできず、どこに目標を置けば良いのか設定できなかったのも理由の一つです。
地方公務員の仕事は経理のようなスペシャリスト的な働き方ではなく、ゼネラリスト的な働き方が求められます。
経理以外の職種もいくつかエントリーして面接まで進んでいましたが、この質問はほぼすべての面接官から聞かれました。
やっぱり公務員から民間企業へ転職する人は少ないので、面接官としては公務員を辞めた理由はどうしても気になるのでしょう。
あなたは周りからどのようにみられることが多いですか?
私の回答
今まで一貫して、周りからは真面目だと言われることが多かったです。
この質問に対する正解の答えは、おそらく「真面目」や「勉強熱心」です。
質問の意図は、経理の適性をみるという点にあります。
経理は会社のお金や機密情報を取り扱うので、いい加減な性格だと務まらないし、専門性が高く自分から勉強する姿勢が求められます。
実は私自身、この質問の意図はすぐに理解できたので、瞬時に「真面目」と答えることができました。もちろん、嘘ではなく、昔から真面目だということはよく言われていましたよ(笑)
両親は経理に関係のある仕事をしていましたか?
私の回答
母親が経理の仕事をしていました。簿記を取得したのは、母親が経理をやっていたのも一つの理由です。
この質問は、経理の仕事を知っている人が身近にいるかを確かめることで、経理に対するイメージにズレが無いかをある程度見極めることが目的だと思います。
私の場合は、たまたま母親が経理をしていたので、上のように応えることができました。
もし、両親が経理に関係のある仕事をしていない場合は、おそらく経理に対するイメージを次に聞かれると思います。しっかり、事前に経理仕事をリサーチしておきましょう。
あなたは個人で仕事がしたいタイプですか?それともチームプレーが得意ですか?
私の回答
私は個人で仕事をした方がパフォーマンスは高いと思います(この質問に対する正解の答えは、チームプレーが得意と答える方でした)。
私は、てっきり個人で仕事をしたいと言った方が良いのかなと思っていましたが、転職後に上司から「経理はチームプレーが大事」だということを聞かされて、面接の答えを間違えていたことに気づきました。
ただし、これは「企業の規模」によっては必ずしも当てはまらないと個人的には考えています。というのも、私の転職先は規模がそれなりに大きく経理の仕事も担当が細かく分けられているため、決算業務や法令対応などは常に他の社員と意思疎通を図りながら行う必要があり、確かにチームプレーって感じです。
しかし、中小企業などは、経理の仕事を少人数で回しているところもあり、個人がすべての経理業務に広く精通している場合もあります。一人でも完結するような体制をとっている企業は、むしろ個人プレーなのかなと思います。
転職先の企業規模にもよると思いますが、基本的に経理はチームプレーというイメージを持っておくと良いでしょう。
嫌なお願いをしないといけないこともありますが、大丈夫ですか?
私の回答
前職では常に利害関係者の間にはさまれていたため、片方の要望を通すためにもう片方には妥協してもらうように説得するような場面もありました。仕事を進めるために、時には断固とした対応をとることへの耐性は身についているので、大丈夫です。
経理は、他部門をサポートする部署という位置づけではありますが、たとえ他部門の負担が増える結果になるとしても、仕事を進めるために必要な仕事をお願いしないといけないこともあります。
経理の仕事は、法令の改正に対応したり、決算数値から会社の業績を分析したりするようなものもあります。
法令対応で例をあげると、インボイス制度への対応なんかはタイムリーだと思います。
これらの仕事は経理だけで完結するわけではなく、他部門の協力が必要です。しかし、他部門の社員の負担を増やしてしまう結果になることがほとんどです。
そのため、経理社員は、説明して「人を動かす力」なんかも重要になってきます。
ただ、私の場合は、前職で嫌なお願いをするような仕事ばかりしていたので、経理の方がまだマシかなって感じです(笑)
経理職として採用されるための面接対策
以上、経理の採用面接で一般的に質問されることと、実際に私が受けた質問を紹介しました。
ポイントを絞ると、次の3つが経理職で採用されるための重要ポイントになります。
- 経理の仕事を正確に理解すること
- 真面目さや勉強熱心な点をアピールすること
- 簡潔に説明する力をアピールすること
対策としては、経理の実務本を簡単なものでも良いので必ず事前に読むようにしましょう。身近に経理経験者がいるのであれば、実際の経験談などを聞いておくと良いと思います。
また、簿記の勉強も必ずしましょう。最初は3級の取得を目指してください。合格するに越したことはありませんが、合格しなくても面接で勉強していることをアピールできます。
簡潔に説明するという点においては、冒頭でお伝えしたように「聞かれたことだけ答える」ということを意識してください。経理は他部門だけでなく、監査対応などで会計士に説明する場面もあります。
【参考】経理が向いているか不安になったら
もし、今回の記事を読んでみて、経理が向いているか不安になった場合は、「相性転職」の適職診断を受けることをおすすめします。
適職診断は、相性転職のアドバイザーとの面談の中で受けることができ、その場で結果を教えてくれます。
面談の途中で、ラインに診断の回答フォーマットを送信してくれます。回答が終わり次第、診断結果をもとにあらゆる角度からアドバイザーが適職を説明してくれます。
150問以上の択一回答式の診断でかなり高精度だと思います。性格面、行動面、価値観などあらゆる角度から診断してくれます。
私の場合「平和型AI」という判定が出ました。詳細は控えますが、結果的に経理は向ているという結果でした。下記より登録できるので、自分の適性からもう一度見極めたい方は、是非、試してみてください!
ご意見をお聞かせください