【田舎から都会へ転職したら、人生がちょっと楽しくなった?】リアルなメリット・デメリットと費用の話

「このまま、この仕事を続けていていいのだろうか・・・」
そんなモヤモヤを抱えながら、私は田舎の県庁職員として働いていました。正規職員という安定した立場ではありましたが、どうにも割り切れない不満がありました。
というのも、県庁では数年ごとに部署異動があるのですが、その異動の幅がとにかく広い。たとえば、ある年は農業支援、次の年は観光振興、その次は教育関係……といった具合で、前の部署で積み上げた知識や経験が、ほとんど役に立たなくなるのです。
言うなれば、部署異動のたびに“未経験転職”しているようなもの。
せっかく努力して身につけたスキルが、またゼロからになる。それが何度も続くうちに、「このままで本当にいいのか」という思いが強くなっていきました。
本記事では、もともと田舎の県庁職員だった私が、都会の民間企業に転職した時の体験談を紹介します。
転職を決意。そして田舎から都会へ。
思い切って転職活動を始めましたが、田舎で自分の希望に合う求人を探すのは至難の業でした。当然、私が求める条件を絞るほど、求人はどんどん少なくなる印象でした。
当時お世話になっていたリクルートエージェントのキャリアアドバイザーいわく、私の希望する職種の場合、求人数の多い都会も含めて探した方が、より好待遇の求人が見つかりやすいとのことでした。
「だったらいっそ、都会に出てしまった方がいいのでは?」
そう思ったのが転機でした。
結果として、都会での転職は“選べる余地”がまったく違いました。年収や福利厚生、働き方、業務内容……自分が求めていた条件を、いくつも比較して検討することができたのです。
田舎から都会へ転職することのメリット
田舎から都会への転職することには、いくつかののメリットがありました。そのメリットのうち、主なものを3つ紹介します。
1. 選択肢の多さが圧倒的
最大のメリットは、やはり求人数とバリエーションが多いことです。
田舎だけでは「どこで働くか」よりも「働けるところがあるか」に近い感覚でしたが、都会にも視野を広げると希望条件がある程度そろっている求人が豊富にありました。
私の場合は、未経験から経理職に転職しましたが、年収や職務内容等、私が希望する労働条件を大きく妥協することなく転職できたのも、都会まで視野を広げて転職先を探したからこそだと思います。
2. セミナーや勉強会などの学びの場が多い
たとえば、都会には勉強会やビジネス系のセミナーが頻繁に開催されていて、「興味があるけど地方では難しいな」と思っていた分野の話も、実際に専門家の話を聞けたり、同じ関心を持つ仲間と出会えたりします。
転職先の企業にも経理や税務に関するセミナーの案内が届くため、上司や先輩にアドバイスをもらって参加したりもしています。業務の進捗にあわせて参加できるので、スキルを深めやすいと思います。
3. 副業やフリーランスのチャンスがある
さらに、副業やフリーランスの情報も豊富で、知人の中には都内で働きながら休日にWebライターや動画編集の仕事をしている人もいます。田舎では「会社一本」だった働き方の選択肢が、都会ではずっと広がるんだと感じました。
他にも、田舎ではほとんど見なかったUberEats配達員など、フードデリバリーの副業をしている人もいます。あまり知識がなくても自転車かバイクがあればすぐに始められるそうです。
副業は本業を何かしらの理由で続けられなくなった時のセーフティネットにもなるので、生活面で安心を得ることにもつながります。
もちろん、副業は会社によってできない場合もありますが、都会への転職をする場合は、転職活動時に副業の可否を確認しておいた方がいいかもしれません。せっかく、チャンスがたくさんあるのに、副業できないのも勿体ない気がします。
田舎から都会へ転職することのデメリット
メリットだけではなく、もちろん、デメリットもあります。
1. 転職活動時の面接は基本的には直接会社まで行く必要がある
当然ながら面接は基本的には、「現地」で行われることになりますよね。片道2〜3時間以上かかる場所に面接に行くと、それだけで1万円以上の出費になることもあり得ます。
面接は基本平日なので、現職を続けながらの転職活動では、当然、仕事を休む必要もあります。
私の時はどの企業も、一次面接はオンライン、最終面接は現地といった感じでしたが、最終面接までオンラインで完結する企業も増えています。
可能な限り「地方在住ですが、Webでの面接は可能ですか?」と事前に確認するようにしましょう。
現地に行く必要がある場合は、複数社の面接を同じ日にまとめるよう調整することも効果的です。
朝A社、午後B社…というように効率よく回れると、時間、交通費、宿泊費の節約になります。

私の時はどの企業も一次面接はオンラインで対応してくれました。最終面接の段階では、不合格やら辞退やらでそこまで田舎と都会の往復は発生しなかったので、あまり支障はありませんでした。また、交通費の支給も企業側からありました。
2. 引っ越しと退職の段取りが大変
退職、引っ越し、入社手続きのスケジューリングです。
入社日から逆算して退職届を出し、業務の引き継ぎをして、荷造りをして、住まいを探して、引っ越しの手配をして……と、やることが山積みでした。
選考の段階である程度引っ越しや退職に時間がかかることを、転職先の企業には伝えておいた方が良いです。入社可能日も聞かれると思うので、余裕をもって引っ越しができるように入社日の希望を伝えると良いでしょう。
3. 都会に引っ越す際の費用がバカにならない
引っ越しにかかる初期費用もバカになりません。敷金・礼金・仲介手数料・引っ越し代……。当然、家賃は都会の方が高いので、初期費用だけではなく、毎月の家賃も田舎よりは高くなる可能性が高いでしょう。
私の場合は、運よく社宅付きの企業に転職できたので、引っ越し代以外はすべて企業が負担してくれました。
費用をなるべく抑えたい方は、以下の対策を参考にしてください。
社宅を手配してくれる企業に転職すれば、敷金や礼金などの初期費用を全額負担してくれる企業もあるので、福利厚生面も踏まえて転職先を選ぶのもありでしょう。
転職先の入社時期を調整できるなら、5〜7月または10〜12月がおすすめです。繁忙期に引っ越しをする場合は、費用が高くなるだけでなく、業者と日程を調整するのが難しくなります。



他にも、私は当時自家用車を持っていましたが、駐車場代もバカにならないし、都会だと車がなくても支障はあまりないので、実感に車を置くことにしました。
生活面はどうなる?
都会での暮らしは、思わぬ良さがありました。
私は冬になれば雪が積もるところに住んでいましたが、引っ越してからは雪が積もらないので、冬の移動は前よりも快適になりました。
また、都会はやっぱり人が多いので、「遊び」や「人との出会い」の機会が豊富にあります。社会人サークルをネットで探して参加したり、映画館やイベントに気軽に行けるので、プライベートも充実します。
他にも、もともとプロパンガスの賃貸から都市ガスが通っている社宅に引っ越したので、家賃だけでなく、水道光熱費もかなり安くなりました。雪が積もる地域の冬のガス代は本当にバカになりません。
ぶっちゃけ田舎よりも都会の方が不便なく暮らせています。
最後に:引っ越しが面倒でも、都会への転職は「アリ」
私も最初は、「なるべく今の場所に近い転職先がいい」と思っていました。でも、実際に転職活動をしてみて、地方では選べる条件に限界があると感じました。
引っ越しは確かに大変です。
でも、その先にある「働きやすさ」や「生きやすさ」には、それだけの価値があると、私は今、実感しています。
大切なのは、「今の楽さ」ではなく、「数年後の自分の満足度」を優先すること。
転職に不安を感じている人も、少し勇気を出して、都会という選択肢を検討してみてほしいです。
この記事が、田舎から都会への転職を考えている方の参考になれば幸いです。あなたの一歩が、より自由で豊かな暮らしにつながることを願っています。
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