市場価値を高めたいなら経理への転職がおすすめ
私が地方公務員から経理に転職した理由
私が地方公務員を辞めた理由
冒頭でもお伝えした通り、仕事が、主な理由は地方公務員のゼネラリスト的な働き方が合わなかったからです。
ゼネラリストとは要は何でも屋って意味です。私は社会人になって3年ほど経つと、スペシャリスト的な働き方を求めていました。
スペシャリスト的な働き方は人によって考え方が違うかもしれませんが、私の場合は「身に着けた専門的な知識や経験を活かしやすい仕事」ってイメージです。
- 頻繁な部署異動により、ゼロからの勉強を繰り返す ←勉強しなくてもどうせ部署異動する
- 難しい仕事は専門家や企業に委託してしまう ←調整能力があれば何とかなる
- 残業したところで税収が増えるわけではない ←突き詰めるよりも、要領の良さが求められる
地方公務員の仕事は幅広く、約3年おきに部署異動もあるため、一つの分野を専門的に突き詰めるようなスペシャリスト的な働き方ではありませんでした。
私はこのようなゼネラリスト的な地方公務員の仕事が自分に合わないと思い、転職を決意しました。
私が専門的な知識や経験を重視する理由については以下の記事にまとめましたので、興味があれば読んでみてください。
転職先で経理を選んだ理由
- 経理は経営管理のスペシャリスト
- 大学時代に会計を専攻し、日商簿記2級を取得していたため、その知識を使いたかった
- 経理はどの民間企業でも必要な仕事で、実務で得た知識や経験が無駄にならないと思った
- 法令などのルールに基づいて仕事をするという意味では、公務員の経験を活かせると思った
経理は法令や会計基準に精通して、その専門的な知識に基づいて実務を行うスペシャリストの仕事です。
地方公務員と違い、実務を通して学んだことは、その後の業務でアウトプットしやすく、組織によってベースとなる実務は同なので、ゼロからの学びなおしということにはなりません。
実際に転職してみて感じた経理の魅力
魅力1:学んだことが実務に直結する
経理の一番の魅力は、学んだ知識が実務に直結するところだと思います。
経理の実務は法律や会計基準に基づいて行うため、「なぜこのやり方をするのか?」という疑問に対して必ず明確な答えがあり、法律や会計基準を学ぶほど、仕事への理解が深まり効率も上がります。
また、会計システムやエクセルを頻繁に使うため、経理に必要なITスキルも身についている実感があります。
エクセルについては、地方公務員時代よりも圧倒的に使いこなしている実感がありますよ。
このように、学んだことをすぐに実務で活かすことができるので、勉強のモチベーションを高く保つことができ、学ぶことが楽しくなります。それは自分のキャリアを大幅に成長させることにもつながります。
魅力2:会社への貢献度を大きく実感することができる
経理には、企業の収支を得意先別や部門別に分析し、経営者の意思決定をサポートするような仕事もあります。このような仕事は会計数値の意味を知っている経理社員でないとできません。
また、経理部は会社の中枢となる部署になります。そのため、他部門の社員では分からないことを説明したり、アドバイスするなど、他部門からある意味で頼られるようなポジションです。
個人的には、実務を通して身につく専門性をしっかり経営や他部門のサポートに活かせているという実感が大きく、やりがいが大きい職種だと思います。
方公務員から経理への転職には予想外のメリットも多い
地方公務員から経理がオススメな理由は次の3つです
- ゼネラリストからスペシャリストとしてのキャリアパスに軌道修正できる
- 公務員試験をパスする学力は経理でも活かせる
- 公務員の魅力的要素が経理にも多くある
理由1:ゼネラリストからスペシャリストのキャリアパスに軌道修正できる
一つ目の理由は、仕事がより専門的になり、スペシャリストのキャリアパスが描けるという点です。
突然ですが、下記を説明できますか?
- 仕訳
- 損益分岐点
- 前払費用の取り崩し
- 20万円以上は費用計上ではなく資産計上
経理で働いている人なら誰でも説明できるような基本的な項目です。しかし、会計を知らない人が説明するのは難しいと思います。
経理に未経験で入ると、用語の意味すら分からなくて苦労するという声が多いですが、それは経理が専門性の高い仕事であることの何よりの証拠です。
専門性の高い仕事のキャリアパスを踏みたい人にとって、経理への転職はかなりオススメできるというわけです。
- ずっと同じ企業で経理のスペシャリストになる
- 同じ会計の知識を使う税務の仕事へシフトチェンジする
- 税理士科目に合格して税理士を目指す
経理の実務経験があれば、幅広いキャリアパスを描くことが可能になります。このようなキャリアパスは、地方公務員では絶対に描けません。
経理の実務経験は、転職市場でも役に立つため、結構人気な職種です。以下の記事で、経理の魅力を詳しく説明しているので、興味があれば参考にしてください。
理由2:公務員試験をパスする学力は経理でも活かせる
公務員になるためには、筆記試験に合格するために、とても幅広い分野の勉強をする必要がありますよね。
未経験で経理に入った直後は覚えることの多さに面食らう人もいますが、公務員試験をパスできる学習能力があれば、経理でも十分やっていけると思います。
経理は学んだことが実務に直結するため、公務員試験をパスする学習能力を持っている人は、むしろその能力をしっかり活かすことができる魅力的な仕事と言えます。
理由3:公務員の魅力的要素が経理にも多くある
公務員から転職したくても、公務員の魅力的要素に満足していて、転職をためらっている人も多いのではないでしょうか。
公務員の魅力的要素
- ノルマがない
- 給料は実力に関係なく上がっていく
- デスクワーク
しかし、今私が働いている企業の経理は、少なくとも上記3つは、公務員時代よりも今の方が当てはまっていると感じています。
経理は直接売上を上げる部門ではないため、ノルマは無い上、営業職のように各社員の売上が数字に表れるわけでもないため、評価が難しく、結果的に年功序列型に近い給与体系になります。
年功序列型に近いということは、いきなり大きく給料が下がるといった心配もほとんどありません。
実力主義の方が良いという人もいるかもしれませんが、年功序列型の給与体系を魅力と感じているのであれば、経理に転職するのは悪くない決断だと思います。
また、経理は繁忙期を予想できるため、スケジュールをある程度調整することができ、プライベートの時間の確保がしやすいです。
イレギュラーな仕事が多い地方公務員よりも、経理の方が圧倒的にワークライフバランスは調整しやすいと思
地方公務員から経理への転職におすすめの転職サービス
地方公務員から経理へ未経験転職をする場合は、求人数が多い転職サービスを使うのがベストです。
経理の場合は、やはり実務経験者が転職市場で強いので、未経験転職をする場合は、年収などで必ず妥協しないといけない条件が出てくると思います。
この妥協を最小限に抑えるためには、希望条件とマッチしそうな求人にできるだけ多くエントリーすることが重要なため、求人情報を多く扱っている転職サービスを使うことがポイントです。
以下、オススメの転職エージェントを紹介します。
- リクルートエージェント
- doda
ちなみに私は経理への転職に特化した転職エージェントも使ってみましたが、実務経験者向けの求人がほとんどだったので、未経験転職者向きではないと思います。
リクルートエージェント
公式サイト:リクルートエージェント
私はリクルートエージェントのキャリアアドバイザーに求人を紹介してもらって、今の仕事に転職しました。
私はリクルートエージェントのキャリアアドバイザーから、それまで知らなかった転職のノウハウを取り入れながら転職活動を進めることができました。
例えば、求人広告に「実務経験が必須」と書いてあっても、興味があればエントリーをしても良いということや、実際にエントリーをすると選考が通ることも珍しくないということを、身をもって体験しました。
企業も本音は実務経験者を採用したいとは思ってはいても、最近は人手不足の企業も多く、企業側が妥協してくれることも結構あります。
特に、経理は専門性が高いがゆえに、ずっと同じ人で回していて、若手の社員が少ないことに危機感を持っているような企業もあるみたいです。
これらの企業側の事情は、大手の人材会社だからこそ知っているような情報で、私のキャリアアドバイザーは、それらの情報を共有してくれていたので、前向きに選考に応募することができました。
doda
公式サイト:doda
パーソナルキャリアが運営しているdodaも豊富な求人数を扱っているため、未経験転職の場合にはオススメしたい転職エージェントです。
特に20代の顧客満足度がNo.1のため、若者に寄り添ったアドバイスを受けることができます。
自分に合ったキャリアタイプ等、様々な診断ツールも利用できるため、よりパーソナルな側面を意識して転職活動をしたい方向けの転職サービスだと思います。
私はdodaは利用していませんでしたが、職務経歴書の添削から面接対策までの一貫したサポートもあり、評判もかなり良いサービスとのことなので、リクルートエージェントと併せて登録しておけば私以上に転職活動がスムーズに進むと思います。
経理への転職を考えている人にオススメしたい本
これから未経験で転職を考えている人にオススメするなら下記の3冊を読んでみてほしいです。
- 経理になった君たちへ ~ストーリー形式で楽しくわかる!仕事の全体像/必須スキル/キャリアパス~
- 経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本
- 1時間でわかる 経理1年生のおしごと
経理になった君たちへ ~ストーリー形式で楽しくわかる!仕事の全体像/必須スキル/キャリアパス~
経理の仕事のイメージを正しく持つために、私がめっちゃおすすめしたい本です。
私は実際に内定をもらってからこの本を読みましたが、転職活動中に読むと、経理の正しいイメージを持って面接などにも望むことができると思います。
漫画、会話形式で分かりやすくまとめられており、特に単体会社、大会社、子会社、上場企業それぞれの経理部の仕事の特徴や違いがめちゃくちゃ分かりやすいです。
経理以外の人のための日本一やさしくて使える会計の本
経理のイメージを持つことは重要ですが、実務をやる前からあまり経理社員向けの本を読んでも、なかなか頭に入らないと思います。
なので、あえて経理社員以外向けの本を紹介しました。実務本は転職後に読んだ方が効率が良いと思います。
この本は、特に「経理への転職を考えてはいるけど、実は経理のことを何も知らない」という人が読むと、経理のことをもっと知りたくなり、転職のモチベーションが上がると思います。
1時間でわかる 経理1年生のおしごと
どうしても専門用語が多く、最初のとっかかりで苦労する人が多いです。もちろん慣れてくれば、楽しいとすら感じることもあります。
この本はその最初のとっかかりを少しでも楽に乗り越えるために、役に立つと感じます。
個人的に読んでみて、さすがに1時間で読み切ることはできませんでしたが、経理初心者にとってはかなり読みやすい内容になっていると思います。
最後に
公務員は世間体が良いが故に、やめることに対する反対意見も多く、なかなか転職を決断できない方も多いと思いますが、実際に転職してみないと、どっちが正しかったかすら分かりません。
難しい決断かもしれませんが、迷っていて行動しなければ、ずっと迷ったままです。
やらない後悔よりはやる後悔です!前向きに考えてみてください。
本記事が、少しでもみなさんが一歩を踏み出す後押しになったなら、嬉しいです。
もし、公務員からの転職にためらっているのであれば、下記の記事が参考になります。
ご意見をお聞かせください