【県庁を辞めたいけど後悔しないかな?】辞めても全然大丈夫!だけどリスクは知っておこう
もう無理、県庁辞めたい。でも民間企業はもっときつそう…。辞めたらきっと後悔する。でも辛い…
県庁職員のみなさん、上記の呪縛のループにかかっていませんか?
県庁の仕事って合わない場合は本当に苦痛ですよね。でも、周りからは「公務員は楽」とか「辞めたらもったいない」といった声が飛んできます。
個人的には「辞めたかったら辞める」で良いと思っています(寝たくなったら寝るみたいな感じで(笑))。
周りの言うことなんて、結局、公務員の仕事をやったことない人がイメージで言っているだけです。自分の仕事のことを一番よく知っているのは自分で、その自分が辞めたいと思っていることが重要ですからね。
ってな感じで私は県庁から民間企業への転職を決意したわけですが、まあ、辞めることを慎重に考えた方が良い場合もあると思うので、本記事では、辞めたい時の基準を中心に説明しますね。
転職をなかなか決断できなかった私が転職に踏み切れた過程を下記の記事にまとめていますので、興味があれば読んでみてください。
県庁の仕事を辞めたいと感じる理由と辞めても良い基準
あなたは県庁の仕事を、なぜ辞めたいと感じているのでしょうか?
以下に、県庁の仕事で辞めたいと感じる理由になりそうなものを、リストアップしてみました。
- 業務量が多くて残業だらけ
- 仕事が面白くない
- 人間関係
- やりたい仕事が県庁ではできない
- 部署異動が多いのが自分に合わない
- すぐに年収を上げたい
当てはまるものはありますか?私の場合、県庁職員時代は、上のほぼすべてを感じていました。
県庁を辞める前に一歩立ち止まって考えた方が良い場合
- 業務量が多くて残業だらけ
- 仕事が面白くない
- 人間関係
上の理由で辞めたいと感じる場合は、一歩立ち止まって考えた方が良いでしょう。なぜなら、県庁を辞めることにはリスクもありますが、これらの理由は、県庁を辞めることではなく、部署の異動で解決できるからです。
今あなたがいる部署は残業が多いかもしれませんが、残業が少ない部署もあります。仕事の内容も部署によって全然違います。部署が変われば人間関係もガラッと変わります。
なので、県庁を辞める覚悟があるなら、その前に人事交渉で部署を変えてもらうことが望ましいです。
もちろん、「辞めるな」と言っているわけではありません。本当にきつい場合は、仕事から距離をとることも大切です。休職制度が使えそうなら、少し長い間仕事から距離を置いて、考えてみるのもアリですね。
県庁を辞めても良い場合(個人的見解)
- やりたい仕事が県庁ではできない
- 部署異動が多いのが自分に合わない
- すぐに年収を上げたい
やりたい仕事があっても、それが県庁ではできない場合は、迷わず辞めて次に進んだ方が良いと思います。年齢を重ねるにつれ、どんどんキャリアチェンジは難しくなります。
また、県庁の部署異動が合わない人も辞めた方が良いと思います。
部署異動が多いと、何度も知らない分野を学び直す必要があり、かなり大変です。ちなみに上司や先輩も同じなので、自分で過去の資料を見て調べたりしながら業務を覚えていく必要がありますが、これが結構しんどいです。
この部署異動は、イメージ的には未経験業界への転職のようなものであるだと思ってください。頻度的にはおよそ3年おきです。仕事の内容は全然違います。
私が県庁を辞めた理由は、この頻繁な部署異動が理由でした。特定の業種でつきつめて仕事がやりたくなったのですが、県庁のゼネラリスト的な働き方だと、この希望が叶わないと判断しました。
すぐに年収を上げたい方も、県庁を辞めるのも選択肢としてアリです。県庁職員の若い間の給料は本当に少なく、副業も禁止されています。「生活できればいいや」くらいなら不満はないと思いますが、決して贅沢はできませんからね。
県庁を辞めることによる将来の影響やリスク
県庁を辞めたところで人生が終わるわけではありません。私も県庁を辞めるまでは、何かすごい決断をしているかのように思っていましたが、実際に辞めてみた今では、大したことではなかったと感じています。
ただ、やっぱり他の民間企業を辞めるのとは違うリスク(というかデメリット)があり、それは知っておいた方が良いでしょう。
以下はそのリスクです。
- 雇用保険法の対象外なので失業保険はない
- 安定的な年収をもらえなくなる可能性の方が高い
- 公務員という地位を失う
1. 雇用保険法の対象外なので失業保険はない
県庁職員は公務員のため、雇用保険には入っていないですよね。そのため、県庁を辞めて次の仕事に就くまで空白の期間があっても、失業保険の給付はもらえません。
「代わりに退職金がある」という人もいますが、県庁職員としての勤続年数が少ない場合は、その分支給額も少ないです。
私は勤続年数4年弱で退職しましたが、退職金は約30万円程度と、雀の涙でした。
県庁を辞めた後、すぐに転職する場合は問題はありません。無職の期間がない場合、失業保険はもらえないので、むしろ退職金の方がありがたい給付制度と言えます。
2. 安定的な年収をもらえなくなる可能性の方が高い
県庁は、公的機関という性質上、倒産する心配がほぼ無く、給与体系も法律で決まっているため安定性の面ではピカイチです。
民間企業への転職でも、大企業は公務員に負けず劣らず安定しているところも多く、初任給も、転職前より上げることも十分可能です。
ただし、「安定性」という意味では、やはり公務員が一番です。大企業ならまだあれですが、中小・ベンチャー企業は業績と給与が大きく連動するところが多いです。
この点は県庁を辞める上ではデメリットなので、安定性を強く求める方は、一度、検討し直した方がいいでしょう。
3. 公務員という地位(肩書き)を失う
公務員という地位を失うこともデメリットです。
公務員はなんだかんだ社会的な信頼性が高い職業です。「私は公務員です」というだけで、身近な人からの扱いが変わりますからね。
「安定した年収」もあるので、公務員はクレカや各種ローンの審査が簡単に通りやすいのですが、県庁職員を辞めてしまうと、そのメリットもなくなります。
私の不動産業の友人も、公務員はローンの審査はすぐに通ると言ってました。
また、親や身内も、公務員という仕事をしていれば、基本的に心配をかけることはありません(まあ、私のように公務員の実情を知っている人なら心配する人もいるでしょうが。
以上のような理由から、周りの目・世間体を気にする人も、県庁職員を辞めると後悔するかもしれません。
県庁を辞めたい人へのアドバイス
県庁を辞めたい人は、下記のように動くと良いと思います。
先述のとおり、県庁の場合部署異動によって、今の悩みを解決・改善できる可能性があります。
何となく辞めたいからといって辞めるのは、リスクが大きいので、必ず一歩立ち止まって考えてみてください。
❶で考えた結果、辞めことを決めた場合、ある程度は辞めた後に何をするのか(どうやって生計を立てるのか)を考えてください。
正社員、非正規社員、バイト、フリーランス等、選択肢はいくつかありますが、長い将来を見すえて決めることが重要です。
❶で辞めたい理由が「したいことがあるから」という場合はこのステップはとばしてください。
➋の結果を基に、必要な資格の勉強をしたり、転職活動をしましょう。
基本的に、この段階で県庁を辞めてしまうのはオススメしません。デメリットでもお伝えしましたが、公務員は失業保険による給付はなく、安定した給料も支給されなくなってしまうため、生活が一気に苦しくなってしまいます。
貯金がある場合でも同様です。収入がない状態で貯金だけ減っていくのは精神的にもきつく、結果的に焦って勉強や転職活動をすることになってしまいます。
働きながら勉強や転職活動は大変ですが、転職サービスなども活用しながら、うまく進めていきましょう。
無事、次の仕事(生活のための収入源)が決まれば、退職の手続きを進めます。
退職希望日の1か月ほど前に、直属の上司に退職する旨を伝え、退職交渉が終われば、後は上司の指示に従えば問題ないでしょう。
おそらく、指定の退職願の様式を記入・提出し、人事課から退職のための書類が渡されるので、それを記入して提出するといった流れになると思います。
県庁を辞めるということについて、私が最も伝えたいこと
本記事では、県庁職員を辞めても大丈夫かどうかについて説明しましたが、冒頭でもお伝えした通り、個人的には、辞めたいなら辞めても良いと思います。
将来を心配してずっとためらっていると、本当に辞めた方が良かった場合に、そのチャンスを逃してしまうかもしれません。
私も県庁を辞める前は、周りも反対するし、後悔しないか心配でずっと転職をためらっていました。でも、ずっとモヤモヤを抱えたまま県庁職員を続けることは、その後の人生がどうなっていたとしても、やはり難しかったと思います。
県庁職員を辞めて仮に後悔したとしても、辞めてみないと考え方も変わらないし、初めて分かることもたくさんあります。私は民間企業に転職して、見える世界も大きく変わりました。
もしかしたら、また公務員に戻りたいと思うかもしれません。でもその気持ちは、今は分かりませんよね。大事なのはどうなるか分からない未来ではなく「今」です。
辞めた後のプランをあらかじめ考えてくおけば、そこまで深刻になるものではありません。ありがたいことに、今は転職のハードルも下がり、なんなら個人で生計を立てることもできる時代です。
是非、あらゆる選択肢を検討して、自分にとってベストな道を見つけてください!
転職になかなか踏み切れない人は、下記の記事も参考になると思うので、是非読んでみてください。
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