【退職は悪いこと?】転職者のための退職ガイド
転職を考えている皆さんは、新たな一歩を踏み出す時がきそうですね。
しかし、そのためには、必ず今の会社の退職手続きが必要になります。
「退職」と聞くと、上司への退職の切り出し方や手続きなどで不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
特に真面目な方は、今の会社を退職することに後ろめたさを感じることもあるかもしれません。
本記事では退職することに対する考え方やスムーズに退職するための退職プロセスを解説します。
【最初に】退職は会社に迷惑がかかるから良くないこと?
「退職することは良くないことだ」と感じている人もいるかもしれませんね。退職することで周りの期待に応えられず、会社の一員としての責任を果たせてないことに申し訳なさを感じるのは自然なことだと思います。
その後ろめたさから、上司へ退職を切り出せるか不安な方もいると思います。特に真面目な人ほど、その傾向は強いのではないでしょうか。
しかし、だからと言って、退職は決して悪いことではありません。何の仕事をするかは本人の自由です。
確かに、退職すれば今の職場の人に一定の迷惑がかかる場合も当然あります。でも、誰もが自分の将来に責任を持ち、幸せを追求する権利があります。退職が自身にとってより良い選択と判断したなら、むしろ退職しないと自分の気持ちに嘘をつくことになります。
他人や会社の期待に応えようとする姿勢は素晴らしいですが、それが原因で自分の意思をないがしろにすることは良くありません。世の中見渡してみれば、退職している人なんてたくさんいます。自分の将来を優先してベストな選択をしている人がたくさんいるのです。
自分の選択に自信を持ってください。上司には素直に気持ちを伝えることで、意外とすんなり受け入れてもらえるものです。
私は転職経験者ですが、実際に転職先が決まれば、後はいきおいで何とかなります。後ろめたさもありましたが、今では転職して本当に良かったと思います。
転職に伴う現職の退職手順
- 退職希望日の設定
- 上司へ退職の意思を告げる
- 引継ぎ
- 退職・転職に伴う書類の準備
1. 退職希望日の設定
最初に、退職希望日を設定します。
転職に伴い退職する場合、退職希望日の設定は次の2点を考慮して決めます。
- 現職の就業規則で退職申し入れの期日を確認
- 転職先に伝えている入社日希望日
最初に、現職の就業規則を確認します。就業規則に、退職をする場合はいつまでに報告が必要か書いてありますので、必ず確認するようにしてください(一般的には2~4週間前が多いでしょう)。
また、転職先とも入社日を調整する必要があります。特段事情が無ければ、退職日の次の日を設定するのが一般的です。
選考面接などのタイミングで入社可能日等を伝えている場合もあると思います。
退職交渉が難航し、当初の退職予定日に退職できず、転職先への入社日をずらさないといけない可能性もありますよね。
その場合、ある程度は転職先も入社日の融通を聞かせてくれるので、「この日に絶対退職しないとダメ!」と深刻に考える必要はありません。一度、内定を出した人材をこのような理由で内定取り消しにすることは基本的にないと思って大丈夫です。
もちろん、退職日がズレる場合は、早めに連絡する必要でしょう。
2. 上司への報告
次に退職の意思を報告します。退職の手続きの中では、ここが一番の山場です。
最初に退職を伝えるのは、基本的には直属の上司です(上司との人間関係が悪い等の理由の場合は、人事担当とかでも良いでしょう)。
このタイミングでは、なるべく退職について他の社員に広まらないように、別室を設けて上司に報告するのが適切です(メールで話がある旨伝えて、別室に呼び出すのが一番無難かと思います)。
伝える時は、退職の意思、退職の理由、退職希望日を伝えます。
もちろん、退職は自由ですが、なかなか認めてくれない可能性もあります。もし拒否された場合は、なるべく円満退職できるように、以下のことをまずは試してください。
- 理由の詳細な説明: 退職の理由や背景を詳細に説明しましょう。自分の意思や希望について理解してもらうことが重要です。
- 妥協の余地を示す: 上司との間で妥協点を見つけることも重要です。退職の希望日や引継ぎ期間など、柔軟性を示し、双方が納得できる妥協点を見つけましょう。
- 熱意を伝える: 転職に対する熱意を伝えるのも良いでしょう。退職が自己成長や新たな挑戦の一環であることを上司に理解してもらうことで、退職を支援してくれるようになります。
それでも退職について手続きの方法をガイドしてくれないなど、手続きをスムーズに行えない場合は、退職代行サービスを利用しても良いと思います。お金がかかるのでなるべく避けたいところですが、最近は電話やline一本で合法的に即日退職できるサービスもあるので、退職希望者にとってはとても助けになると思います。
以下、私が使うならこれ!と思った退職代行サービスとその特徴を紹介します。
3. 引き継ぎ
無事、報告が完了し、退職日が確定したら、退職日までに現在の業務を後任者へ引き継ぎます。
ここは今の職種によって、様々な引き継ぎ方があるかと思いますが、なるべく後任者が困らないように、日次業務の手順、取引先の連絡先、現状の課題共有等、もれなく確実に引き継ぎましょう。
4. 退職・転職に伴う書類の準備
最後に退職に必要な書類を準備します。
いろいろありますが、基本的には会社の言われるがままに従っていれば準備できます。基本的に指定のフォーマットを渡されて、記入し提出するイメージです。
- 退職届(または退職願):退職の意思を正式に通知する書類です。退職日や退職理由を記載します。
- 保険関連書類:健康保険、年金保険、雇用保険等、保険に関する書類です。
- 労働組合関連書類:労働組合の脱退や、労働組合からの手当などに関する書類です。
- その他の書類:その他、会社の規定等で、提出が必要になる書類です。
- 前職時の源泉徴収票(年度途中の退職の場合):転職先で各種税金の計算に必要な書類です。
- 保険関連書類:健康保険、年金保険、雇用保険等、保険に関する書類です。
- 健康診断結果:一部の会社では退職時に健康診断の結果を提出することが求められる場合があります。
- その他の書類:その他、会社の規定等で、提出が必要になる書類です。
【最後に】退職を進める人にアドバイス
最後に退職を進める際のアドバイスをお伝えします。
- 目的を明確にする:退職の理由や将来の目標を明確にしましょう。退職することで何を得たいのか、どんな方向に進みたいのかを考えることが大切です。
- 早めに計画を立てる:退職を決断したら、早めに退職の計画を立てましょう。退職日や手続き、引継ぎなどをしっかりと計画し、余裕を持って進めることが重要です。
- 上司や同僚とコミュニケーションを取る:退職の意思を上司や同僚に早めに伝え、円滑な引継ぎや関係の修復に努めましょう。感謝の気持ちを伝えることも大切です。
- 新たな挑戦に向けて準備をする:退職後の新たな挑戦に向けて準備を進めましょう。転職活動やキャリアプランの策定、必要なスキルや資格の取得などを考えることが重要です。
- プロフェッショナルであることを忘れない:退職を決めたからといって、仕事に対する責任やプロフェッショナリズムを失わないようにしましょう。最後まで誠実に仕事に取り組み、良い印象を残すことが大切です。
退職は自分の人生やキャリアを見つめ直し、前向きに未来を考える良い機会ですので、本記事を参考にして、新たなスタートの第一歩にしてくださいね
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