【個人的に県庁の仕事はきつかったです】県庁での仕事がきついと感じたらどうすれば良い?

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県庁の仕事って覚えること多かったり、調整業務が多かったり、意外とイレギュラーなことが多くて大変ですよね。私も元県庁職員ですが、本当に当時の仕事がきつかったのを良く覚えています。

県庁の仕事がきついといろんな不安を抱えていしまうと思います。

  • 自分は県庁に向いていないのではないか?
  • 責任が重い仕事なんてこれからやっていけるのだろうか?
  • いっそのこと転職した方がいいのではないか?

私が転職を決意したときはこれらの不安を抱えていました。仕事を続けるにしても、きついと感じたまま仕事を続けることはメンタル的にもパフォーマンス的にもデメリットしかありません。

本記事では、県庁の仕事がなぜきついときの対処法を解説します。

目次

県庁の仕事がきついのはぜ?

県庁の仕事がきつい理由はいくつかありますが、元県庁職員の私的には次の3つが大きなものだと思います。

県庁の仕事がきつい理由
  • 激務である
  • イメージとのギャップできつく感じる
  • 単純に県庁の仕事に向いていない

【理由①】 激務である

県庁の激務度は部署によって違うため、県庁職員の中でも意見は分かれると思います。しかし、激務部署は少ないわけでもないため、激務になる可能性は決して低くはありません。激務になる理由はいくつかありますが、個人的に当てはまると思う理由をいくつか紹介します。

激務になる理由詳細
①担当業務に精通しているのは基本的に自分だけ県庁は部署異動が多いので、直属の上司すら部下の担当業務について理解していない場合も珍しくありませんでした。
②事務プロセスが複雑かつ工数が多いメールを返すのにも決裁が必要、他部署から押印が必要、
極めつけはインターネットを使う際は、自治体独自のシステム経由でないと入れないなど、実務の一つ一つの工数がとにかく複雑で難解です。
③単純に人員が足りていない力を入れている分野を扱う部署には人を多く配属させますが、
そのしわ寄せが他部署に生じていたと思います。
特にコロナ禍はただでさえ足りていない人員をさらに抜き取られ、私に仕事が雨のように降ってきていました。
④イレギュラーな仕事が多いイレギュラーな仕事とは、災害対応や一般県民からのクレームはイメージが湧きやすいと思いますが、それ以外にも、何の根拠もない議員や知事の提案を
断れない部長や課長が引き受けた仕事が担当まで降ってくるみたいなものもありました。

①について、県庁職員は部署異動を何度も経験するため、そのたびに業務を覚える必要があります。上司も異動した直後であれば、部下の業務を把握できていないため、最初は聞ける人もいなくて分からないことだらけです。

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県庁の部署異動のきつさについてまとめた記事もあるので、興味があれば参考にしてください。

【理由②】イメージとのギャップできつく感じる

県庁職員は、就職前のイメージとのギャップで苦しんでいる人も多くいます。もちろん、イメージと一致しているものもあります。

以下に、私が県庁職員になる前のイメージと、実際に働いてから感じたことをまとめています。

イメージ私の実感
①安定している確かに安定している
②ワークライフバランスが良い部署によるが、民間企業の平均よりは忙しい
③デスクワーク部署によるが、毎日のように現場作業している人もいる
④アナログアナログとデジタルを併用
⑤ルーティーンワーク災害、コロナ、マスコミ、議会の対応などイレギュラーな仕事だらけ
⑥福利厚生充実制度は充実しているが、使わない制度が多い。産休・育休は民間よりも進んでいる
⑦引越しが伴う転勤がない基本的にないと思って大丈夫
⑧クレーマーが多い部署による
⑨民間と違ってノルマがなくプレッシャーがないノルマはないが、ミスが許されない仕事が多く、しかも責任が重いので、プレッシャーは大きい

県庁の仕事は「ノルマがないから楽」とイメージで言う人がいますが、それは大きな間違いです。そもそも、民間企業も、総務や経理といった間接部門もノルマはないですよね。

県庁の仕事には、ノルマ以外のプレッシャーやストレスがかかるものが多くあります。確かにノルマに対するプレッシャーもきついと思いますが、何もノルマだけが仕事のきついところではありません。自分にとっての「楽」とか「きつい」いうのはどういうことかをしっかり認識しておくことが重要でしょう。

私の場合は…

私の場合、きついと感じていた業務の代表例としてマスコミ対応があります。間違えてしまうと、新聞やテレビでそれが報じられてしまい、多くの関係者に迷惑をかけてしまうため、大きなプレッシャーを感じつつ対応していました。

【理由③】単純に県庁の仕事に向いていない

県庁の仕事がきついかどうかは、向き不向きによるところも当然あります。

どういう人が向いている(向いていない)かを一概には言うことはできませんが、参考程度に私の考えを以下にまとめます。

〇県庁職員に向いている人説明

①メンタルが強い人
県庁の実務は、非常に多くの人の間に立つことが多いです。
人間関係によるストレスを抱えやすいため、
ストレス耐性のあるメンタルが強い人に向いています。
②自分の意思よりも組織全体の意思を優先できる人議員や知事の指示は、基本絶対です。
その指示に合理性がない場合、それを伝えることはできますが
それでも指示を変えない場合は、従う必要があります。
③どのような仕事でも引き受けられる人県庁には多くの部署があり、各部署で様々な分野を扱っています。約3年おきに部署異動を繰り返すため、得意・不得意に関わらず、
与えられた業務をひたすらこなしていく必要があります。
ちなみに...

②についてですが、議員や知事は県民からの選挙で選ばれた人たちです。そのため県庁職員は、たとえ彼らの意見に合理性がない場合でも、それを県民の意思としてないがしろにするわけにはいきません。もちろん違法行為はダメですけどね。

×県庁職員に向いていない人説明
①メンタルが弱い人県庁職員が行う行政サービス提供には様々な責任や期限、
厳密な手続きが伴い、プレッシャーやストレスを感じやすい側面があります。
また、繁忙期や予算編成期などの忙しい時期には、
シビアな期限にも関わらず業務量が増え長時間労働も珍しくありません。
②スペシャリスト的な働き方がしたい人県庁職員は「何でも屋」です。頻繁な部署異動を繰り返して
様々な分野に携われる半面、ある分野を突き詰めて仕事がしたい人には向いていないと思います。
③合理性を求める人担当として合理性がないと思う場合でも、専門家、検討委員など肩書が
ある人の意見が必ず優先されます。風通しが良い部署であれば、
担当職員の主張・意見も聞いてくれますが、公的な目を気にするという性質上、最終的には肩書がある人の意見に準じる他ありません。
ちなみに...

③について、県庁は決して合理的な組織ではありません。なぜなら、合理的でない県民の目も気にして決定を行う必要があるからです。税金で運営されている以上、仕方がありません。県庁職員の宿命ですね。

県庁の仕事がきついと感じたらどうすればいい?

県庁の仕事がきついと感じる理由に基づいて、対処法を提案します。

県庁の仕事がきついときの対処法
  1. 自分にとって何がストレスになっているかを再度考える
  2. 優先順位をつけて仕事をしてみる
  3. ストレス管理を徹底する
  4. 前向きな視点を持ってみる
  5. 異動を相談してみる
  6. 転職活動をしてみる

1. 自分にとって何がストレスになっているかを再度考える

本記事の前半も参考にしながら、自分が県庁で働く上で何をきついと感じているのかを再度考えてみてください。そうすることで、自分にとって何がベストな対処法なのかをスムーズに見つけることができます。

例えば...

イレギュラーな仕事が多いことにきつさを感じているのであれば、次のような方法で対処することができます。

  • 上司や人事担当に定例業務が多い部署への異動を打診する
  • 次回の部署異動まで乗り切れば何とかなると割り切る
  • あらかじめ上司にイレギュラー対応は苦手なのでサポートをお願いしておく
  • より定例業務の多い仕事へ転職する

2. 優先順位をつけて仕事をしてみる

県庁の仕事量は多いため、一つずつ優先順位をつけて片づけていくことも重要です。優先順位をつけるときはタスクの締め切りから逆算します。定期的に今やっている仕事を整理して、優先順位をつけて仕事をするクセをつけるようにしてみてください。

ちなみに...

私も経験がありますが、今進めている仕事をやっている中で、急に電話がかかってきたり、県民や議員からの突発的な要望に対して最優先での対応が迫られる場面があるので、計画通りにはいかないと感じる人もいるでしょう。その場合でも、抱えているタスクを確認するだけでも効果はあるため、定期的なタスク管理を心がけるようにすることが大事です。

3. ストレス管理を徹底する

  • リラックス方法の導入:深呼吸や軽い運動、ストレッチなどのリラックス方法を日常に取り入れます。
  • メンタルサポートの活用:必要に応じて職場のメンタルヘルスサポートやカウンセリングを利用します。

4. 前向きな視点を持ってみる

きつさはいったん置いといて、今やっている仕事の達成感ややりがいをみつけたり、長期的な目標を設定するなど、前向きな視点を持つことで、そのきつさを受け入れながら仕事ができるよになる可能性もあります。

仕事にやりがいを見いだせていなかったり、明確な目標がない場合は、低いモチベーションの中で無理やり仕事をしている可能性があります。その場合は、当然、仕事にきつさを感じてしまうでしょう。

なので、ひとまず今自分が抱えている仕事にやりがいや目標を持つことができないか一度振り返ってみてください。。

5. 異動を相談してみる

どうしても今の担当業務が自分に合わなくてきついと感じる場合は、上司に担当業務を見直してもらったり、部署異動を相談してみるのも良いと思います。県庁の各部署が扱っている仕事は全然違うため、異動することでそのきつさから解放される可能性があります。

6. 転職活動をしてみる

実際に転職をするかしないかに関わらず、転職活動をすること自体に効果があります。その理由は次のとおりです。

  • 転職の選択肢を持っておくことで「最悪、転職すれば良い」と割り切れる
  • 自己分析をすることで、県庁の仕事にきつさを感じている理由が明確になってくる
  • 転職サービスなどを通して、キャリアアドバイザーに今の仕事について相談できる(相談相手ができる)

ちなみに私の場合は、自分がやりがいを見出せそうな会社や労働条件が良い会社に転職できる機会を失いたくないので、転職サービスの求人広告は常にチェックをするようにしています。

求人広告を見れば分かりますが、本当にいろんな仕事があるので、「今の仕事を絶対続けないといけない」といった気持ちが少しでもある方は、その呪縛のような思い込みからも解放されると思います。転職活動おすすめです。

関連記事

公務員からの転職については下記の記事で詳しくまとめてあるので、興味がある方は参考にしてください。

まとめ

県庁の仕事できついと感じた時は、まずは何が原因できついと感じているかを自分なりに整理することが重要です。その原因をもとに、自分なりの対処法を試すようにしてみましょう。

最も避けるべきは、今のきつさを押し殺してメンタルヘルスの問題を抱え、仕事ができなくなることです。私は県庁職員時代、そのような人を何人かみてきました。そうなる前に、しっかり自分と向き合い、対処法を探ることが重要です。

本記事では、県庁の仕事がきつい原因を説明したため、県庁のマイナス面が強く出ているかと思いますが、プラスな側面もたくさんあります。給料の安定面は有名ですが、やはりピカイチです。仕事の内容よりも給料の安定を求める人にとっては、本当に魅力的な仕事だと思います。

県庁での仕事にきつさを感じている人は、是非、本記事を参考にして、自分なりの対処法を見つけてみてください。

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